[マカオのカジノ王] 東京にはカジノ不要、狙うのは大阪

メルコ・クラウンのローレンス・ホーCEO
 
カジノ運営会社メルコリゾート&エンターテインメントのオーナーで資産家のローレンス・ホー氏は、東京より大阪でカジノを建設したいとの考えを示した。より規模の小さい都市を娯楽施設の拠点として開発する方がチャンスが多いとみている。
 
CLSAは日本のカジノ市場について、年250億ドル(約2兆7800億円)規模に拡大する可能性があるとの試算を示している。メルコは東京と横浜も進出先として検討しているが、第一の選択肢は大阪および周辺の関西圏だ。この地域には「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」や京都など、人々を引き付ける場所も多い。
 
メルコの最高経営責任者(CEO)でもあるホー氏は、マカオにある同社リゾート施設「シティー・オブ・ドリームス」でのインタビューで、「関西に行くと実際のところ楽しみがより多い。当社は楽しさと娯楽に重点を置いている企業だ」と語った。
 
メルコは日本での認可取得を同業のラスベガス・サンズやMGMリゾーツ・インターナショナルなどと競っている。この2社も候補地を東京、横浜、大阪に絞っている。
 
ホーCEOは「東京に統合型リゾート施設(IR)が必要かどうか、あまり確信が持てない。東京はそれ自体、素晴らしい場所だ。『ニューヨークやロンドンにIRが必要だと思うか』と質問するようなものだ。必要ない」と述べた。(bloomberg)
 
メルコ社が披露した「大阪・夢洲のIRコンセプト・イメージ」