カジノ推進法が成立してから2カ月。世界のカジノ王たちが日本に集結しています。シンガポールのマリーナベイサンズなども手掛けるラスベガスのカジノ王や世界一の市場規模を誇るマカオのカジノ王の息子が来日し、日本市場への進出をアピールしました。
メルコ・クラウン・エンターテインメント、ローレンス・ホー会長:「何年ものロビー活動がついに実になりました。この機会は無限大です。我々は勝つためには必要なものは何でも費やします」
22日に記者向けの説明会を行ったのは、マカオなどでカジノ事業を手掛けるメルコ・クラウン・エンターテイメント。会長のホー氏は関心のある都市として大阪を挙げ、投資額については「現段階では上限を決めない」としながら「必要な金額は投資していく」と意欲を見せました。
同じホテルの中では、ラスベガスなどを拠点とする世界のカジノ企業のトップが投資家向けの説明会を行っています。日本でのカジノ解禁の前提となる実施法案はまだ提出されていません。依存症対策もできていないなか、世界のカジノ王たちは猛烈な攻勢を掛けてきています。(ANN)
メルコ・クラウン、日本のカジノ設立で投資に上限設けず
カジノ運営大手のメルコ・クラウン・エンターテインメント<MPEL.O>の会長兼最高経営責任者(CEO)、ローレンス・ホー氏は22日、都内で会見し、日本でのカジノ設立における投資は「上限を設けずに挑む」と述べた。
日本でのカジノ運営が完全に解禁されるのをにらみ、運営各社は年初から日本を立て続けに訪問。21日から都内で開催されている日本株フォーラムでは、米リゾート大手のラスベガス・サンズ<LVS.N>が、日本のカジノ設立のコストが最大100億ドル(1兆円超)になる可能性を示し、プロジェクトの規模の大きさを示した。
ホー氏は、こうした競合他社が見積もる金額を超えても投資する意欲があるかとの問いに対し「もちろんだ。このチャンスに値段を付けるのは不可能だ」と述べた。また、統合型リゾート(IR)の設立で希望するロケーションについては「オープンマインド」としながら、大阪と話し合いを多くしてきたことを明らかにした。
日本でのIR案を練る中で、ホー氏は過去10年間で国内のゲーム関連、不動産、インフラなど様々な会社と話す機会を持ったという。今後、複数企業と連携し、コンソーシアムを組むことになれば「理想は過半数の株式を握ることだが、柔軟な姿勢でいく。国内の企業や自治体と協力する」と述べた。(Reuters)