米国、マカオ、シンガポールでカジノIR(統合型リゾート)を運営する米ラスベガスサンズグループ(LVS)傘下でマカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角、サンズチャイナ社は7月26日、マカオ・コタイ地区で開発を進めている大型IR施設「パリジャンマカオ」の開業日が今年(2016年)9月13日に決定したと発表した。
これまでのサンズチャイナ社の発表を総合すると、パリジャンマカオのプロジェクト総工費は27億米ドル(日本円換算:約2831億円)。世界で最も人気の高い観光地として知られるフランス・パリをテーマとし、ロマンティックな街の雰囲気を再現するという。
そのシンボルとなるのが、エントランス正面に建つ2分の1スケール(約160メートル、38階建てのビルの高さに相当)のエッフェル塔のレプリカだ。塔の内部にはレストランや地上階から専用エレベーターを使って40秒でアクセスできるという展望台が設けられ、オープン後はライトショーを毎晩上演するとのこと。
エッフェル塔のほか、客室数3000室のホテル、シャンゼリゼ通りをイメージした150店が並ぶショッピングモール、広さ5200平米のコンベンション施設、1200席のシアター、スパ、ウォーターパーク、カジノなどで構成される。
コタイ地区はマカオのカジノ運営6陣営による大型IR施設のオープンラッシュが続いている。直近では、米ウィンリゾーツ系の「ウィンパレス」が8月22日の開業を予定しており、競争が激化する模様。(マカオ新聞)