6日の香港株式市場でハンセン指数は5日続落した。前引けは前日比266.39ポイント(1.30%)安の2万0183.43。前日の米株式相場が方向感に欠ける動きだったほか、午前の中国・上海株が下落したことが投資家心理の重荷となった。主力金融や中国本土関連株など幅広い銘柄が売られた。
指数を構成する50銘柄のうち47が下落、3が上昇した。
H株(中国本土企業株)指数が5日続落、レッドチップ(中国本土系香港企業株)指数は10日続落し、下落率はともにハンセン指数を上回った。
マカオカジノ運営の美高梅中国HD(MGMチャイナ)は売られた。5日の取引終了後に2016年1~3月期のEBITDA(利払い、税引き、償却前利益)が前年同期比で減少したと発表。同業の永利澳門(ウィン・マカオ)も6日の取引開始前に発表した業績が嫌気され、下落した。
台湾の鴻海精密工業傘下の携帯電話部品メーカーである富智康集団は20%安となった。16年1~6月期の純利益が8~9割前後減少する見通しを発表したのが売り材料となった。英系金融大手のHSBCや中国建設銀行など金融株も全面安。中国不動産開発大手の中国海外発展や石油採掘大手の中国海洋石油など資源株、中国移動など通信株も軒並み下げた。(NQN香港=桜田一美氏)
(続報)
マカオ政府が来週から電話でのカジノ賭博を禁止すると伝わったことが嫌気されカジノ株のギャラクシー・エンターテインメント(銀河娯楽・00027)も週間で6%超下げました。