2日の香港マーケットでは、マカオ関連銘柄が軒並み急伸。
日本時間の12時22分現在、
MGMチャイナHD(2282/HK)が前日比19.09%高の15.10香港ドル、
金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が16.09%高の30.30香港ドル、
永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が14.68%高の14.84香港ドル、
銀河娯楽(27/HK)が13.75%高の35.15香港ドルで推移している。
本土客増の思惑が広がる。マカオ治安警察局は6月30日、トランジット制度を利用した中国本土旅客の滞在許可期間について、現行の5日間から7日間に延長すると表明した。7月1日付で実施している。中国の「一帯一路」戦略に対応し、マカオ空港のハブ化を目指す方針と説明した。
実際は、カジノ業界の低迷が長引くなかで、本土旅客の増加と消費拡大に向けて規制緩和に踏み切った格好だ。当局はちょうど1年前の昨年7月1日、トランジット滞在期限を7→5日間に短縮していた。
本土旅客がマカオ訪問ビザを取得する際、申請回数が「2カ月に1回」に制限されている。ただ、トランジット制度を利用すれば、この回数制限を受けない形でマカオを訪れることが可能。このため、マカオ滞在のためだけに同制度を利用するという、本来の趣旨とは異なる利用が一般化している。
もっとも、バークレイズ・キャピタルは滞在許可期間の延長について、大きなプラス効果には期待しにくいとの見方だ。入境審査が依然厳しく行われているためという。
カジノ新聞