カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を目指す大阪市の橋下徹市長(45)は7日、大阪市西淀川区で開催した大阪都構想を説明する街頭演説でカジノ誘致への強い思いを語った。
大阪府と大阪市は誘致先として大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま、同市此花区)を想定しているが、橋下氏は「夢洲に世界一のカジノを含むリゾート施設を持ってきたい。カジノはかつて腹巻きをした人がサイコロを振ってというような賭博ではありません。きっちりしたルールを決めた『大人の遊び場』です。国際会議場、美術館もある総合リゾートにしたい」と訴えた。
大阪都構想では、現在24行政区がある大阪市は、複数の基礎自治体「特別区」に分割・再編される。大阪維新の会は「5区分離案」を掲げている。都構想が実現した場合、西淀川区は湾岸部の此花、港、大正、住之江各区と福島区で構成される新「西区」となる。
橋下氏は西淀川区の住民に「大阪都構想が実現したら大阪の湾岸部を世界一にしたい。世界でもニューヨーク、ロンドンなど海に面した地域は華やかです。いまの大阪は海に面したエリアは倉庫にすることになっているが、それではダメ。世界に向けて新しい街づくりをしたい」と意気込みを語った。
IRを巡っては、超党派議員が昨秋の臨時国会にIRに関する制度の骨格を定めた法案(カジノ解禁法案)の成立を目指したが、衆院解散で廃案となった。今国会に同法案を再提出する方向だ。候補地として大阪、横浜が有力とされている。
カジノ新聞