シンガポール、カジノ総合リゾートのマリーナ・ベイ・サンズとリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)に9月24日、金地金の自動販売機が設置された。金の自販機は、アラブ首長国連邦(UAE)、英国、米国に次ぎ3ヵ国目。
機械を設置したのはマレーシア企業のアジア・ゴールドATMで、コン・コクチー最高経営責任者はシンガポールを選んだ理由として、金に対する消費税(GST)の免除、域内の中心に位置するという立地条件、多数の観光客が外国から訪問する点を挙げた。年内に2~3台、追加設置する計画だ。
販売品目は金地金(1~10グラム)、銀の鋳塊、コインで、品位は最高の99.99%。スイスの精錬業者PAMPが鋳造した。
支払いは、現金、クレジットカード、または携帯端末による決済。釣銭は出ない。販売価格は一定時間ごとに更新する。9月24日時点の価格は1グラムの金地金で100Sドル(約8,500円)と、大華銀行(UOB)での店頭価格(77Sドル、約6,600円)より高い。
購入の際、英語、中国語、ドイツ語、ロシア語、アラビア語のいずれかを画面に表示できる。装置に組み込んだカメラで自分を撮影し、電子メールで送ってもらうことも可能。
リゾート・ワールド・セントーサでの最初の客はインドネシアから来た男女の旅客で、それぞれ5グラムの地金を購入したとのこと。
カジノ新聞