韓国の文化体育観光省は18日、外資系企業に初めてカジノ事業の予備免許を認可したと発表した。
永宗島にある仁川国際空港の近くにリゾート施設を建設し、中国人など富裕層の外国人を呼び込む。
予備免許の認可を受けたのは、華僑系財閥のリッポーと米カジノ大手シーザーズ・エンターテインメントの合弁会社LOCZコリア。
韓国では、カジノ大手ゲンティン・シンガポールと中国の不動産デベロッパー藍鼎国際も、済州島に22億ドル規模のカジノリゾートを開発する計画を発表しているが、まだ予備免許は認可されていない。
永宗島のリゾート施設には、第1期工事で2018年までに外国人専用カジノ1軒と少なくとも2軒のホテルを建設する予定。
両社が昨年12月に発表した声明によると、第1期工事の総工費は7467億ウォン(7億ドル)。リゾート施設全体の開発費は約2兆3000億ウォンで、9年かけて建設を進める。
韓国政府はあくまで「予備認可」とくぎを刺した上で、会計監査や投資に関する条件を提示したほか、韓国人の雇用創出策を講じることを勧告事項に入れた。進行状況などに対する政府の評価を経て、同社は18年1月にカジノ業の本認可を得なければならない。
韓国には現在、外国人専用カジノが16軒ある。カジノを運営するパラダイスの広報によると、同社のカジノ5軒では、顧客の約6割が中国人だが、昨年の年間収入は8割以上が中国人顧客によるものという。
計画通り完成すれば、外国人専用カジノとしては韓国最大規模となる。18年までの工事期間中に約8000人の雇用効果があり、20年には8900億ウォンの観光収入が期待される。 [ソウル 18日 ロイター・他]
カジノ新聞