維新の会:橋下氏、いよいよカジノ法案提出へ

日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)は26日、カジノを含む統合型リゾートを大阪などに誘致するため、カジノを合法化する法案を28日召集の通常国会に提出する考えを明らかにした。大阪府・市も13年度予算案に、誘致に向けた調査費を計上する方針。橋下氏は「大阪で取りにいく」と話し、誘致を本格化させる姿勢を強調した。

カジノ誘致は橋下氏の持論。府知事時代にも「成長戦略の起爆剤になる」として検討会を設置した。ただ、カジノは刑法上の賭博と見なされるため、実現には特別法などの制定が必要になる。橋下氏は今月11日に安倍晋三首相と会談した際、法整備を要望していた。

一方、大阪府・市は、大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)などにカジノを含むリゾート施設の誘致を検討。海外のカジノ資本と話し合いを進めている。大阪市は26日、市役所で開かれた予算査定の会議で、誘致場所の選定や経済効果などの調査費用として、13年度予算に300万円を計上する案を示した。橋下氏は「来年度には事業者に具体的なプランを出させてほしい」と発破をかけた。【毎日新聞:津久井達氏】

橋下市長「ラスベガス」視察も

大阪市の橋下徹市長と、大阪府の松井一郎知事が6月上旬に渡米し、サンフランシスコやニューヨークなどを訪問することが、30日までに分かった。両氏は、大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」などにカジノを含むリゾート施設を誘致するため、海外のカジノ資本と話し合いを進めており、ラスベガス視察も検討しているという。

松井氏は29日、15カ国の在関西総領事らとの意見交換会で「6月に橋下氏と米国に行く予定だ」と述べた。時期や訪問先の詳細は明かさなかった。関係者によると滞在期間は1週間程度になる見通し。

サンフランシスコは大阪市の姉妹都市で、大阪府とカリフォルニア州は友好関係にある。ニューヨークでは、大都市制度の在り方を視察する。

会合で、松井氏はカジノ誘致に関し、衆院に54議席を持つ日本維新の会幹事長の立場を強調。同党がカジノを合法化する法案を通常国会に提出する方針を踏まえて、「われわれと志を同じくする国会議員を通じて、早期の法改正に向け政権党にしっかりと提言していきたい」と強調した。




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