ハウステンボス・クルーズが上海への旅客船上でカジノ開業!

ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)の子会社、HTBクルーズ(同、小野秀一社長)が運航する長崎―上海航路でカジノの営業を始めたことが26日、分かった。カジノを禁じている国内法が適用されない公海上に限って営業する。利用が低迷するクルーズ船事業のテコ入れを狙う。船籍を他国に移して運航する「便宜置籍船」ならではの裏技で、HTBクルーズは乗客増加につなげたい考えだ。

大規模改修を終え、25日に運航を再開した国際貨客船「オーシャンローズ」でカジノ営業を開始。船内の遊戯施設の一角に、300平方メートルのカジノコーナーを設置。スロットマシンなど複数のゲームがあるという。日本、中国以外の第三国のカジノ事業者が営業する。HTBクルーズは賃料収入のみで、カジノの収益は得られない。

同航路は片道1日以上かかるため、長い船旅を飽きさせない「しかけ作り」が課題になっていた。娯楽機能の強化により、利用客の拡大につなげる考えだ。

カジノは9階ある船内フロアのうち、5階の約300平方メートルに開設。スロットマシンやルーレットなどを備え、海外企業が運営し、HTBクルーズの関連企業にテナント料を納める。航路の運航時間は片道28時間半で、うち10時間程度でカジノを営業できるという。5月末~今月19日に船内を改装。25日の運航再開からカジノが利用できるようになった。

カジノは日本では禁じられているが、国内法が及ばない公海上では営業できる。同船はパナマ船籍で、HTBクルーズが設立したパナマ現地法人が所有。公海上ではパナマの法律が適用され、カジノ営業が可能という。日本の領海を航行中はカジノコーナーを閉鎖する。




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