2018年7月20日に、カジノ施設を含むIR施設の整備に関する「特定複合観光施設区域整備法」(IR整備法)が国会で可決・成立しました。
IR整備法の成立後、すでに4年以上の期間が経過していますが、実際のIR施設の整備はどこまで進んでいるのでしょうか?
今回は、カジノ解禁などで注目されているIR施設について、法制度の内容や整備の現状などをまとめました。
1. 「IR(integrated resort)」とは
「IR(integrated resort)」とは、さまざまな施設が一体となった複合観光施設です。日本語では「統合型リゾート」と訳されます。
IRに含まれる施設は、国際会議場や展示施設、さらにホテル・ショッピングモール・レストラン・劇場・映画館・アミューズメントパーク・スポーツ施設・温泉・カジノなどです。
2. IR整備法で認められた「カジノ事業」について
日本では、現行法上禁止されているカジノの解禁により、外国人観光客の誘致などを目指す「特定複合観光施設区域整備法」(IR整備法)が、2018年7月20日に国会で可決・成立しました。
2-1. IR施設において認められる予定のカジノ行為
IR整備法に基づき、IR施設において認められる予定のカジノ行為は、以下のとおりです(法2条7項、規則3条1項)。
(1)バカラ
(2)トゥエンティワン(ブラックジャックなど)
(3)ポーカー
(4)カジノウォー
(5)クラップス
(6)シックボー
(7)ルーレット
(8)マネーホイール
(9)パイゴウ
(10)電子ゲーム(オンラインスロットなど)
2-2. カジノ行為専用スペースは、IR施設全体の3%以内
IR施設内でカジノ事業を行う場合、カジノ管理委員会の免許を受けなければなりません(法39条)。
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