カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の横浜誘致を巡り対立関係に陥っていた横浜港ハーバーリゾート協会会長の藤木幸夫氏(藤木企業会長)を自民党の菅義偉前首相(衆院2区)が今月初旬に直接訪問し、会談していたことが17日までに分かった。
菅氏が岸田文雄首相への発言を強めている中、「ハマのドン」と評される藤木氏との会談は菅氏が関係修復を模索したとの臆測を呼んでいる。 菅氏が県庁近くにある藤木企業(横浜市中区)の会長室を訪れたのは6日朝。会談は両者の関係者を交えて約30分間行われ、冒頭は2人だけで話し合われた。
取材に対し、藤木氏は会長室を通じて「2人だけのトップシークレット」として応じなかったが、菅氏は5日に自身から会談を申し出たことを明らかにし、「ある意味で自然な形であいさつした」と再会の様子を振り返った。 両者が会長室で会談したのは、官房長官だった菅氏が2020年9月の自民党総裁選で総裁に選出され、首相に就任する報告を行って以来となる。