IR年内認可「困難」でも、 松井・大阪市長「開業時期に影響ない」

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大阪府と大阪市が誘致を進めるカジノを含む「統合型リゾート(IR)」について、国が年内に認可の判断をするのは厳しいとの見解を示したことを受け、松井一郎市長は9日、「開業時期に影響するとは思っていない」と語った。府と市は2022年秋ごろの認可を見込んでいた。

大阪市役所で記者団の取材に答えた。府は4月にIRの区域整備計画の認定を国に申請した。計画では29年秋~冬ごろの開業を予定しているが、建設予定地の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市)は液状化や地盤沈下など地盤の問題が指摘されている。

松井氏は「地盤の専門家が審査していて少し時間がかかっている。(地盤に関する)細かい資料の提出を求められた」と明かしたうえで、「国からの質問には全て回答している。速やかに判断してもらいたい」と語った。

国土交通省の担当者は8日の立憲民主党の会合で、年内の判断は「現実的に考えると厳しいものがある」と説明した。【野田樹】