マカオ政府は26日、既存のカジノ事業者6社に来年1月からの新たな営業ライセンスを付与すると発表した。新規参入を目指していたゲンティン・マレーシアは認められなかった。
世界最大のギャンブル集積地であるマカオの当局者は記者会見で、免許付与に当たっては地元の雇用確保、海外観光客の拡大、ノンゲーミング(カジノ以外の施設)プロジェクトの開発などを主に検討したと説明した。
ゲンティン・マレーシアはノンゲーミングで実績があることなどから、既存6社にとって脅威になると考えられていた。同社からはコメントを得られていない。
ただ、もし既存の事業者が敗れた場合、今年末にカジノエリアを政府に無償で返還しなければならなくなり、総収入の8─9割をギャンブルが占める中で残り施設の運営も成り立たなくなることが予想されていた。
サンズ・チャイナ、ウィン・マカオ、ギャラクシー・エンターテインメント、MGMチャイナ、メルコ・リゾーツ、SJMホールディングスは2002年からマカオで営業。既存の営業許可は今年末に失効する。