全長3700キロ、アメリカを縦断するミシシッピ川の水が干上がる異例の事態が起きています。かつて大雨で沈没したカジノ船が川の底から現れました。
川が干上がって現れた古びた船。
ダイヤモンドレディ号と名付けられた水上カジノ船。大雨で沈没していたのですが、干ばつの影響で船全体が確認できるようになったのです。
場所はアメリカ・テネシー州のミシシッピ川流域。この川は全長3700キロ。大陸を縦断し、メキシコ湾に注ぎます。
そのミシシッピ川の至るところで水が干上がり、川底があらわになってます。
ビル・ウィアー記者:「これは『USSキッド号』第2次世界大戦時の駆逐艦。水位が十分な時はミシシッピ川の水は、あのサビの線、約7メートル62センチまでありました」
水位が下がり、まるで船のドッグにいるように見える駆逐艦。
ミシシッピ川沿いの畑も水が干上がり、草木は枯れて農作物に深刻な影響が…。
気象専門家によりますと、ラニーニャ現象が続いているため、すぐには干ばつは終わらないと推測しています
気候変動。その兆候は南極でも…。
南極に現れた巨大な亀裂。地表を覆っている氷が分離し、巨大な氷山が誕生したのです。
このような巨大な亀裂はこの数年の間に何度も出現。長さ130キロ、深さ500メートルの亀裂が確認されたことも。
南極地に降り立ち、防寒着を身にまとっているのはニュージーランドのアーダーン首相。
ニュージーランド、アーダーン首相:「ここに来て、この広大さを目にすると気温の1℃か2℃の変化が世界に大きな影響を及ぼすと理解できます」
視察に訪れたアーダーン首相は、南極は温暖化の影響が強く表れる場所とも語りました。
「地球で一番寒い場所」と言われる南極。極寒の理由はというと…。
南極大陸を囲むように冷たい南極環流が流れていて、暖かい海流を跳ね返すため、気温は上がらないのです。
しかし近年、南極の氷が溶けて巨大な亀裂も確認されていて、温暖化の影響が懸念されています。
洪水に干ばつ。各地で観測される気候変動の兆候…。
南米では突然の豪雨で川が決壊。大規模な洪水が発生したのです。
建物の真下を流れる濁流。先月上旬にハリケーンが襲い、多くの被害が出たベネズエラ。1カ月も経たないうちに再び豪雨が襲ったのです。
川が決壊し、住宅地に濁流が押し寄せます。多くの車や建物が土砂に埋まってしまいました。
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