10月初旬は中国本土の大型連休「国慶節ゴールデンウイーク」にあたり、マカオの観光業界にとって書き入れ時となる。
今年の国慶節ゴールデンウィークのマカオの単日平均インバウンド旅客数は2.6万人超となり、当局の予測(2.5万人)を上回った。しかしながら、カジノ売上の底上げにはつながらなかった模様。
このほど大手金融機関シティが発出したリポートによれば、10月1〜9日のマカオのカジノ売上は約17億パタカ(日本円換算:約307億円)、単日平均約1.89億パタカ(約34億円)で、今年5月初旬の五・一(労働節)ゴールデンウィークの約2億パタカ(約36億円)、2月初旬の春節ゴールデンウィークの約3.33億パタカ(約60億円)に及ばなかったとのこと。また、直近の情勢を踏まえ、10月の見通しについて、70億パタカ(約1263億円)から55億パタカ(約993億円)へ引き下げるとした。引き下げ後の数字はコロナ前2019年同月の21%にとどまる。
マカオと中国本土の間では、すでに隔離検疫免除での相互往来が再開しているものの、中国本土各地でコロナの流行が散発しており、マカオのインバウンド旅客数の戻りも限定的なものとなっている。