【速報】和歌山IR申請案が県議会で否決 誘致は実質的に頓挫

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和歌山県が誘致を進める統合型リゾート「IR」の国への申請案が、県の本会議で否決されました。

国への申請の期限は4月28日で、和歌山県のIR誘致は実質的に頓挫することになります。

県は5年前から、カジノを含むIRの誘致を進めていましたが、カナダの投資会社らが事業者となり、初期投資額を4700億円とする計画案が明らかになると、「資金調達の計画がずさん」などの理由で反対に回る動きが出て、19日のIR対策特別委員会でも国への申請案が否決されていました。

「諦める必要ない」 IR計画頓挫で和歌山県知事
和歌山県の仁坂吉伸知事は25日の定例記者会見で、今回の「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)」の誘致計画が頓挫したことについて「今のプロジェクトを進めるわけにはいかないが、和歌山の潜在性を考えると、IR自体を未来永劫(えいごう)に諦めてしまう必要はない」と述べた。

県議会が20日、賛成18票、反対22票で関連議案を否決したため、県は国への認定申請ができなくなった。議員からは、IR誘致は賛成だが、今回の資金計画は不透明なので反対したという声が少なくなかった。

仁坂知事は「(県議会で)反対した人の多数派はIR推進。このプロジェクトは反対だが、別のシナリオがあると言っている。ぜひ実現するように頑張ってもらい、いけそうだったら、われわれもまた、それに乗りたい」と話した。

その上で「投資をしてあげようという人は大事にしていかないと、和歌山にはつらいところがある。IRは絶対反対だという人は、どうやって和歌山の趨勢(すうせい)を食い止めるんだろうか」と話した。