大阪IRカジノ夢洲整備費 総額1500億円超

2025年大阪・関西万博の会場となる「夢洲」 ● カジノニュース
2025年大阪・関西万博の会場となる「夢洲」

2025年大阪・関西万博の会場となる大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)をめぐり、万博跡地の整備費用として最大788億円が必要になると市が試算していたことが2日、分かった。夢洲は大阪府市が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の候補地。IR用地での液状化や土壌汚染の対策で約790億円がかかることがすでに明らかになっており、全体で整備費は1578億円に膨らむ。

この日の市議会委員会で大阪港湾局の担当者が説明した。市は夢洲を「国際観光拠点」に位置付け、3期に分けて段階的に整備する。IR用地は1期にあたり、昨年12月、安全面を考慮し、土地所有者である市が対策費を負担することを公表していた。

今回明らかになったのは2~3期にあたる万博会場跡地の整備費用で、IRと同様の施設整備を想定したところ、土壌汚染や液状化などの対策費用として新たに最大788億円が必要になるという。

市が全額負担する可能性もあるが、その場合はIR用地にかかる分も含めて市の特別会計「港営事業会計」内で起債し、IR用地の賃料などの収入を基に償還する。市はリスク評価として「港営会計に資金不足は生じない」としている。(産経新聞)