ラスベガスの観光業がコロナ前レベルに回復、MICE来訪者も急増、6月1日めどに大幅な規制緩和へ
米ラスベガスの経済が急速に回復している。2021年3月のネバダ州全体のカジノによる利益は、2020年2月以降初めて10億ドル(約1090億円)に達し、コロナ以前のレベルにまで回復した。AP通信が報じている。
4月27日発表された経済レポートによると、州内452ヶ所のカジノが2013年2月以降、最高の利益を記録した。ネバダ州ゲーミング管理委員会のマイケル・ロートン氏は「このレベルの回復は誰も想像しなかった」と驚きを隠さない。
カジノだけでなく、コンベンション関係の来訪者も回復。その数は3月には220万人にのぼった。観光客数は2019年3月比では40%減だが、カジノなどが閉鎖される前の2020年3月前半と比べると150万人も増加した。
また、ネバダ州のスポーツブック(スポーツ試合の賭けを行う)は、3月に6億4100万ドル(約700億円)を取り扱い、3930万ドル(約43億円)の利益を出した。これは、ニュージャージー州の8億5900万ドル(約940億円)の取り扱い、6070万ドル(約66億円)の儲けに次ぐものだ。
マッカラン国際空港の利用者数も2月の約160万人から3月には約260万人まで増加した。
ネバダ州のスティーブ・シソラック知事は、3月15日に州全体で施設の入場制限を35%から50%に緩和。6月1日をめどにマクス着用を除く規制をすべて解除する方針だ。(travelvoice)