横浜のIR賛否、住民投票目指す署名終了 法定数2倍超の15万6000筆
横浜市のカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致について賛否を問う住民投票の実施を目指す市民団体の署名期間が4日、終了した。団体によると、同日正午時点で15万6000筆を超える署名が集まったという。団体は今後、署名簿を区ごとにまとめ、13日をめどに各区選挙管理委員会に提出する。
市民団体は「カジノの是非を決める横浜市民の会」で、9月4日から署名を集めていた。住民投票条例制定の直接請求に必要な署名数は約6万3000筆(9月1日時点)で、団体は10月7日に法定数を超える署名が集まったと発表している。
署名簿の提出後、各区選挙管理委員会は20日以内に署名の審査を終えて総数と有効数を告示する。市内の合計で有効数が法定数を超えていれば条例制定の直接請求ができる。団体は年内に請求を行い、2021年1月の市議会での審議を求めたいとしている。
同会共同代表の小林節・慶応大名誉教授は「法定数の2倍を超える署名が集まり、無視できない数になったと思う。今後は市議会にも(賛同を得られるよう)働きかけていきたい」と話した。(毎日新聞)