和歌山県、カジノIR候補地・マリーナシティ-関空 海上交通整備へ

IR候補地・和歌山マリーナシティ-関空 海上交通整備へ

IR候補地・和歌山マリーナシティ-関空 海上交通整備へ


カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を掲げる和歌山県が、立地計画を進める人工島の和歌山マリーナシティ(和歌山市)と関西国際空港(大阪府泉佐野市)を結ぶ海上交通網の整備を検討していることが16日、分かった。和歌山県側は、こうしたインフラ整備案があることなども訴えて全国で最大3カ所となったIR整備区域への認定を目指すとみられる。

県関係者によると、関空とマリーナシティを直接結ぶ高速艇やフェリーを導入し利便性を高めることで、IR内のホテル利用客だけでなく関空に降り立つ外国人観光客の獲得を図る。

同県は今夏、マリーナシティでの事業に意欲を示すIR海外事業者などに開業に向けてのアイデアを募集した。この中で、関空からの海上アクセスを強化する提案が事業者からあり、県も本格的に検討していくことを決めた。

すでにホテルや温泉、マリンスポーツなどの施設が整備されているマリーナシティは、関空から車で1時間以内という好立地が強みだが、IR誘致が実現した場合、大阪と和歌山をつなぐ阪和自動車道などの渋滞が予想される。

県は、こうした事態の回避策としても海上交通網の整備を検討していく考えで、今後は関空-マリーナシティ間の具体的な航路や所要時間などを調査する予定だ。

船は民間企業による運航を想定している。県幹部は「関空から和歌山に船で向かうこと自体が一つのアミューズメントとなり、観光客に楽しんでもらえるのではないか」と話している。(sankei,etc)