マカオ、カジノ従業員の業務外時間カジノ入場禁止に…ギャンブル依存対策の一環

マカオカジノ事件簿

マカオ新聞(19/12/2018) マカオ立法会全体会議で12月18日、カジノフロアへの入場とカジノ内業務及びゲーミング条件を規定する法律の改正案について審議と表決が行われ、賛成多数で可決された。改正法は公布から1年後に施行となる。

今回の改正案の最大のポイントは、カジノ従業員の業務外(余暇)時間におけるカジノフロア入場禁止が盛り込まれたこと。マカオのカジノ及びカジノ仲介業従事者約5万4000人(参考:総人口は約66万人)が影響を受ける。ただし、すでに入場禁止対象となっている公務員と同様、春節(旧正月)の三が日は入場が認められるほか、研修や奉仕活動といった正当な理由がある場合は例外扱いとなる。

取り締まりの方法については、法執行官による巡回、カジノ運営企業による通報、第三者による通報を採用するとし、違反者には最高1万パタカ(日本円換算:約14万円)の罰金が科される。ギャンブル監理部門にあたる博彩監察協調局(DICJ)では、カジノ従業員を入場禁止対象とする理由について、マカオ政府にギャンブル依存として登録している人の職業のうち、無職に続いてカジノディーラーとカジノサービススタッフが多いことを挙げ、カジノ業従事者の保護するためと説明している。(⇒続きを読む