中国で「ビットコイン」などの仮想通貨を取り扱う3つの大手取引所が、相次いで売買を全面停止すると発表した。
中国で「ビットコイン」などの仮想通貨を取り扱う「ビットコインチャイナ」など3つの大手取引所は、15日までに、仮想通貨の売買を10月末までに全面停止すると相次いで発表した。いずれも当局の指導を受けたためと説明している。
中国メディアによると、取引所の相次ぐ取引停止決定を受け、中国のビットコイン価格は、一時大幅に下落した。ビットコインは、中国でも人気が高まっていたが、10月の共産党大会を前に、外国への資金流出や資産バブルを懸念する金融当局が監視を強化し、一気に抑え込んだ形。
中国大手仮想通貨取引OKCoinとHuobiは、10月末日までに取引を停止することが分かった。
先にBTCChina(BTCC)は9月末日で取引停止の対応を発表していた。OKCoinとHuobiはこれに続く流れとなるが両社によると、取引停止に関しての確定的な情報は9月30日までに顧客に通達されるという。
また、BTCC、ViaBTC、Yunbiは、9月初旬に当局からの声明を受けて、取引停止をすると発表した。この時に、OKCoinとHuobiは、閉鎖の通知を受けていないと伝えていたが、事態は一転した。
ビットコインの取引量が多い中国の大手3の仮想通貨取引所が閉鎖となると、市場にも混乱を招きただちに相場も暴落。パニックや狼狽売り、または安値で拾い集めたりと、様々な声が飛び交い数日の間続いた。
今月はとにかく中国の取引所関連のニュースが多く、ICO禁止から法的規制まで、絶えず話題となっていた。その都度相場も反応していたが、今回BTCCに続いて他の仮想通貨取引所も閉鎖するとなると、今後もまだ一波乱ありそうだ。
ビットコインは16日19時現在、40万円ほどを推移しており、前日(24時間)比では、約19%のプラスとなっている。市場は一時回復の方向で落ち着きつつあると見られるが、一服後に何かしらの動きがあると予測される。今後の相場動向から目が離せない。