政府は13日、カジノを含む統合型リゾート(IR)の制度設計に向けた有識者会議で、カジノの床面積に制限を設ける案を示した。
監視・防犯体制強化のため、カジノ施設はIR施設全体の一部でなければいけないとし、ゲームを楽しめるフロアの面積に上限を設定。
1万5000平方メートルを上限としているシンガポールの事例を参考にする。
案によると、IR1カ所につき、カジノ施設は1カ所整備。監視カメラや入退場ゲートの設置を義務付けるほか、利用客のカジノへの依存を防ぐため、カジノ施設内への現金自動預払機(ATM)の設置は禁じる。カジノに使うチップは、日本人については現金のみで購入できるとしている。
ゲームは、内閣府の外局として設置する「カジノ管理委員会」が認めた種類に限定。ルーレット、カードゲームのブラックジャックやバカラ、スロットマシンなどが導入される見通しだ。
(6/13 議事次第)
カジノ施設・機器の規制について
・カジノ施設の数・規模、カジノ施設の構造・設備に関する規制について
・カジノ関連機器等の基準、型式検定、指定試験機関に関する規制について
カジノ事業活動の規制について
・カジノ行為(ゲーミング)に関する規制について
・金融業務の規制について
・カジノ施設内関連業務の制限について
・内部管理体制の整備義務について
・約款の認可について
・業務委託の制限について
・従業者の確認・届出について