米リゾート大手のラスベガス・サンズ(LVS)といえば、先般の米大統領選挙でトランプ陣営の最大スポンサー企業であったことも記憶に新しいが、LVSの最高経営責任者(CEO)兼会長、シェルドン・アデルソン氏は21日、日本でカジノ運営が完全に解禁になり運営に関わることになれば、設立にかかるコストは最大100億ドルに上る可能性を示した。
都内で開かれた機関投資家向け説明会で述べた。
アデルソン氏は、建設費用がどうなるか「まだ調べていない」と述べた上で、シンガポールのマリーナベイ・サンズの建設に60億ドルかかったことを踏まえると、日本では100億ドルが想定されるとした。
サンズには、それだけの規模の投資をする強固な財務基盤があると強調した。また日本でのロケーションとしては、「アーバンエリア(都市部)がいい」と述べた。
日本でのカジノ解禁を巡っては、統合型リゾート(IR)推進法が成立し、今年末までに別の法案「IR実施法案」が国会に提出される予定。実施法案が可決・成立すれば、日本でのカジノ運営が完全に解禁されることになる。(Reuters)