マカオ・コタイ地区で今年中頃のオープンを目指して建設が進められている新IR(統合型リゾート)施設「スタジオシティ」のメインアイコンとなる世界初の8の字観覧車「ゴールデンアイ」について、すでに今月頭の時点でゴンドラ(乗りカゴ)の設置を終え、目下デビューに向けた試験を行っていることが明らかとなった。
スタジオシティを運営するメルコ・クラウン・エンターテイメント社(以下、MCE)が6月25日に公表した内容によると、ゴールデンアイはリゾートの両翼に広がる2つホテル棟をつなぐ中央部の地上高130メートルの位置あり、17台のゴンドラが8の字を描くかたちでそれぞれ15分かけて一周する。ゴンドラ1台あたりの最大定員は10人。乗り場は23階に設けられるとのこと。アトラクションは産業革命をテーマとしたレトロSF調のデザインとなるようだ。
また、この世界初の8の字観覧車プロジェクトの設計及びエンジニアリングは欧州リヒテンシュタイン公国に本拠地を置く遊戯機械及びモノレールの世界的なメーカー、インタミン・アミューズメント・ライド・インターナショナル社(Intamin Amusement Rides Int. Corp.)が担当しているとのこと。
スタジオシティはハリウッド映画をテーマとした大型IR施設で、カジノ、ホテル、ショッピングモール、多目的アリーナのほか、上述の「ゴールデン・アイ」、バットマンをテーマにしたアトラクション「バットマン・ダーク・フライト」、世界的イリュージョニストとして知られるフランツ・ハラレー氏プロデュースの常設型マジックアトラクション「ザ・ハウス・オブ・マジック」など、ファミリー向けレジャー・エンターテイメント要素を多数盛り込んでいるのが特徴的。プロジェクト総工費は32億米ドル(日本円換算:約3950億円)に上る。
カジノ新聞