マカオ・珠海間の24時間通関化、バスネットワーク拡充を発表

今月(12月)18日からマカオと広東省・珠海市(カントンショウ・ジュカイシ)の間を結ぶイミグレーション施設で通関時間の延長が実施される。

具体的にはマカオ・コタイと珠海・横琴(ジュカイ・ヨココト)の間が24時間、マカオと珠海を結ぶ主要ルートとなる關閘(グアンザップ)と拱北(コウホク)の間は通関時間を午前6時から深夜1時までと現行より2時間延長となる。

このほか、珠海・マカオ・クロスボーダー工業区(珠澳跨境工業區)についても深夜0時から午前7時まで一般開放されることが決まっている。ただし、こちらは關閘・拱北ルートの補完的位置付けで、対象はマカオの就労ビザを持つ中国本土からの出稼ぎ労働者、中国本土からマカオの学校へ通う学生、マカオ居民(マカオ居留権保有者)の利用に限定される。

macaubus

マカオ交通事務局は12月6日、広く一般向けに24時間通関を実施するコタイ・横琴ルートについて、マカオ側のアクセス利便性向上のための公共バスサービスの拡充策の内容を発表した。

まず、コタイ・横琴ルートは蓮花大橋(ロータス・ブリッジ)を渡っての移動が必要となるが、24時間通関化実施以降、両地を結ぶシャトルバスについても終夜運行するとしている。運賃は3パタカで、マカオの交通系ICカード、マカオパスも利用可能。

また、コタイ出入境施設(蓮花口岸)とマカオ市街を結ぶアクセスについては、早朝から夜間にかけて7路線、終夜運行を行う1路線の乗り入れを実施するとした。

cotai

交通事務局では、24時間通関化実施後すぐに利用者が急増することは考えにくいとしながらも、今後、需要状況により随時バスネットワークの調整を行っていくとしている。

マカオでは、公共バスのほか、カジノ付き大型IR(統合型リゾート)施設がフェリーターミナルや空港との間を結ぶ無料シャトルバスサービスを展開している。すでに、一部の施設がコタイ出入境施設との間に路線を開設しているが、今後、この路線に参入する施設が増える可能性もある。

一方、横琴イミグレーション施設と珠海市街との間のアクセスについては、現状まだ具体的な情報が発表されていないが、一定の需要が見込まれることから、マカオ同様に公共バスや民間バス会社による24時間通関化への対応が実施されるものとみられる。

chimg




  • ● カジノニュース
    カジノ新聞