SMグループ系のベル・コーポレーションは23日、マニラ首都圏パラニャーケ市で進めるカジノ施設「ベル・グランデ・マニラベイ」の開業が来年後半にずれ込む見通しと発表した。
ウィリー・オシエル副会長は延期の理由について、公営賭博会社フィリピン・アミューズメント・アンド・ゲーミング(Pagcor)が新たに設けた規則に従い、ホテルの客室増などを図る必要性が出てきたためと説明。800室を完備した複数の宿泊施設に加え、約20億ペソ(約37億8,000万円)を投じて高級商業施設(賃貸面積6万平方メートル以上)を整備するとの計画を公表した。
ベルは昨年4月、ベル・グランデの暫定開業時期を当初の昨年10~12月から今年4~6月に延期するとしていたが、今回の発表で本格オープンはさらにずれ込むことになる。
24日付ビジネスミラーなどによると、ベル・グランデは一大娯楽拠点整備プロジェクト「バゴン・ナヨン・ピリピノ・エンターテインメント・シティー」の一部。総床面積は26万平方メートルで、うちカジノが1万8,000平方メートル(VIPエリアは6,000平方メートル級、350台のゲームテーブルに1900台のスロットマシン規模)、商業・飲食スペースが2万平方メートル以上を占める。総工費は約7億5,000万米ドル(約606億6,700万円)に達するという。
カジノ新聞